華胥国雑記録古文書 2015年師走

伊達巻記録とご挨拶

今年も1年お世話になりました。
そして年末恒例、伊達巻記録です。2014年購入品は、もちろん2014年末時点の情報です。

栄えある今年の3本。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。

立派なトナカイになるんだよ ――拠≫Engadget

クリスマスにおねえさまサンタの橇を曳いていたBigDogに、衝撃のお知らせです。

BigDog が、評価試験を受けていた米陸軍から不採用を通知されました。最大の理由は、エンジン音がうるさく状況によっては部隊の位置を敵に教えてしまうこと。

そうだったこいつら兵器なんだった。
これはもう、トナカイとしてやっていくしかないのかもしれません。しかしこれは重畳だ。人殺しの手伝いなんかすることないぞ。

とりあえず、首を付ければ不気味さはだいぶ減るはずです。
ヤマハのMOTOBOTは、「頭がないと不気味だから」という理由で、それほど重要ではないらしい頭パーツを取り付けました。
それと同じで、犬でもトナカイでも馬でも構わないから、「人類が知っている生物の体型の比率」の首を、BigDogに生やしましょう。そして、Google傘下企業製品として、縦横無尽に街を走り回らせるんだ！(やっぱりちょっと不気味な情景)

ロイズを迎えに行ってきた

有楽町の交通会館どさんこプラザに、ロイズチョコを求めに行ってしまいました。

忘れそうなんでメモ。
交通会館には、ナッティバーとポテトチップチョコレートはあるが、生チョコはない。

……いや、正月食材に押されて一時的に撤去していただけなのかもしれませんがね。というかそうであってほしいのですが。
結局生チョコにありつけるのは、バレンタイン商戦となりそうです。あと1ヵ月の辛抱だ！

年末年始の定番行事

ぴょこんと飛び出た月曜日。2015年最後の出勤日と相成りました。

気の利いた人は有休を取っているから電車が空いてるぜー……てなネタでいこうと、起床時から思っていたのに。
普段とほぼ変わらぬ、通勤電車の混雑具合でした。ははは、みんな生真面目だなあ！

……ははははorz

申し出れば休める空気感の職場なのに、仕事が片付かなくて休めないんだから、自業自得というものです。

さて、2016年はアップルの福袋が販売されないそうですね。これも時代の変化というものか。
結局買わずじまいだったかー。通常商品を組み合わせてお買い得だのなんだの言われても、欲しい物しか欲しくないから食指が動きませんでした。
ノベルティっぽかったり、平時は非売品だったり、期間限定仕様だったり、てな中身だったら強烈に魅かれただろうなあ。きっと。2017年はそっちでいかが？

西之島さん落ち着く？ ――拠≫ねとらぼ

削れていなくなっちゃうんでない限り、落ち着いてくださっても構わんのですが。

海上保安庁は25日、西之島の火山活動が全体的に落ち着いている可能性があるとの見解を発表した。

火口周辺の気温が20℃前後に下がっているそうです。
落ち着いた……とみせかけてまたドカーン、という可能性も充分あるわけですが、へたな噴火の仕方で島が割れちゃったりしたらそれこそ目も当てられないので、そろそろ安定期に入るのも悪くはないかなー。
海鳥のみなさんは元気にしてるんだろうか。無人島が森になる過程を目の当たりにできると良いなあ。今後が楽しみです。

首を倒して見てみたら ――拠≫Engadget Japanese

そこいらのインクジェットプリンタと、おそらくちょっと気の利いた金属フィルムシートを使って、トリッキーな絵を印刷できる技術が公開されました。

『インクで引いたラインに対して光の入射角が垂直だった場合は金属面に影を落とて強い色として見え、ラインに対して平行に光が入ればあまり影を作らず、色が薄くみえる』現象を利用しているんだそうな。

種明かしはしていただいたものの、やっぱり理屈が解らない！印刷サンプルの紹介動画に、素直に納得できずに混乱しています。色変更と図柄変更の2パターンがあるようです。

表面にぎざぎざのフィルムを貼ることで、キャラに動きを出すシールが玩具系でよくありますが、あれの親戚ってことになるんでしょうかね。

こうやって動画ではびっくりしていても、いざ日本で実用化となったら、あっという間に「存在して当たり前」の技術になることでしょう。その日が楽しみです。

ISS2024 ――拠≫アストロアーツ

いつまで運用し続けるかが話題に上るようになってきた、国際宇宙ステーション。
何年ごろに手を引くか、探り合いはまだ続いてるいるようです。

そんななか、日本は2024年まで参加するとの発表が、JAXAからあったそうな。

いやあ良かった良かった、と思いながら読んで、改めてひっかかったのは……

2月22日、日本とアメリカの政府は国際宇宙ステーション（ISS）に関する新たな日米協力の枠組みについて合意し、2024年までのISS運用延長に日本も参加することが決定した。

アメリカ？
ISSはアメリカのものじゃないぞ。何度も言ってるけどベースになったモジュールはロスコスモスのZaryaです。宇宙飛行士の移動手段ですら、アメリカじゃ提供できてないんだし、なんで日米が合意する必要があるんだ？

一人前の参加国じゃないのかなあ、それとも単に、なにか大きな勘違いをしているのかなあ。

後者であって欲しいと願いつつ、今日はここまで。

やってくるのはどのサンタ ――参≫NORAD Santa Tracker、ねとらぼ

ただいまNORAD(北米航空宇宙防衛司令部)が、絶賛サンタ追跡中です。
そして負けじとDARPA(米国防高等研究計画局)が、別種のサンタとのコンタクトに成功したようです。

DARPAのサンタは陽気なお姉さん。おう、こっちも惹かれるぞ。
そしてDARPAの橇は……みんな大好きBigDog(Wikipedia)三連橇でした。はい、DARPAが資金援助したBostonDynamicsの動画ですね。

おじいさんとトナカイをとるか、おねえさんとビッグドッグをとるか、って、そんな殺生な。

でもこのビッグドッグ、とことこぴょこぴょこしていて、存外可愛いです。膝が後ろに折れる鳥式の脚で、4本とも揃っているおかげかもしれません。
そういや馬や牛も踵がかなり上にあるから、意外と後ろに湾曲しているんですよね。見慣れた生き物の脚に近付いて、気持ち悪さが減少したのかな。

進化中なら、この形の脚を採用してほしいものです。まかり間違ってビッグドッグさんに救援物資を運んできてもらう事態になったとき、以前のバージョンでは恐怖で叩き壊してしまうから！

外に膨らむ膝が、虫っぽいから気持ち悪かったのかもしれない。メリークリスマス、ビッグドッグ。

Error 451 ――拠≫CNET Japan

「404 Not Found」でおなじみ、HTTPエラー。このコードに新しい仲間が加わるそうです。
HTTPステータスコードなんて、とっくに固まって枯れているもんだと思っていたから、今更の進化にびっくりです。

451 Unavailable For Legal Reasons
――法的理由により取得不能

ひらたくいうと、検閲だそうな。
ああ、それじゃあ当初の体系には入っていなかった筈だわな。軍と学者が始めた、情報をとにかく共有するためのネットワークには。

404とか503とか、172とか192とか、ネット界隈の数字には謎の半端さがつきまとっています。それで、新コードが451と聞いたときも、さらりと聞き流してしまいました。

新しいステータスコードである451（この数字は、書物が厳しく禁じられた未来社会を描いたRay Bradburyの古典的SF小説「華氏451度」に敬意を表したもの）は、検閲のためにウェブページが閲覧できないことを示すために利用できる。

ああああっ！
そうだよ！
不覚orz

クライアント側での処理失敗を示すのが400番台で、連番は400〜417だそうです。アクセス権がないことを示す403 Forbiddenから分離するコードということで、400番台にナンバリング可能、連番なのは慣習……となれば、そりゃあ451を選びますよね、うむうむ。

はてさて、日本からのアクセスで、451を目にする日は来るのでありましょうか？
いちどもお目にかからずに、済ませたいものです。

ロイズが街にやって来ない

冬至だってのに。
クリスマス商戦最高潮だってのに。
ロイズコンフェクトがデパ地下にやって来ない。
なにがどうなってるんだ2015年！

生チョコもさることながら、ナッティバーとポテトチップチョコレートとポテチクランチに禁断症状が出ています。チョコレートウエハースも忘れてはいけません。

あああ耐え難い。
交通会館に行くしかないのか。
際限なく食べてしまいそうなので、通販には手を出すまいと決めています。交通会館の常設店(どさんこプラザ)もしかり。いつでも行けるけれど行けばきりがなくなるから、年に数回の催事くらいでちょうどいいと言い聞かせているのに。いるってのに。

バレンタインに来るからクリスマスは不要だろうとか、そういう話じゃないんだよ？
お願いしますよロイズ様……orz

ps "Santa Claus is Coming to Town"の英語版歌詞を見たら、一言もクリスマスと言っていなくてびっくりしました。

世界と日本は違う ――拠≫気象庁

2015年の世界の年間平均気温が、観測史上最高になる見通しが世界気象機関から出ています。そんなに暑かったっけ？
気象庁から、日本の事情が発表されていました。

2015年の日本の年平均気温偏差（速報値）は+0.63℃で、1898年の統計開始以来、4番目に高い値となる見込みです。

栄えある第一位は、意外にも1990年。以下、2004年、1998年と続いて、4番手に2015年が現れるという結果でした。
気象庁PDFに掲載されているグラフを見る限りでは、この乱高下を加味しても、残念ながら日本平均も上昇傾向にあるようです。

一方、世界の平均気温は、2015→2014→1998→2013。解りやすくじりじりと上昇しています。日本とは傾向がけっこう違うなあ。
日本が伸び悩む分を穴埋めできてしまうほど急上昇する地域が、あるってことなんでしょね。これからどうなりますことやら請うご期待orz

ドローン宅配計画@千葉 ――拠≫Engadget Japanese

日本国政府は石頭だと思い込んでいてごめんなさい。

千葉市の幕張新都心にて、ドローンを用いた宅配サービスが実現するかもしれません。千葉市は、ビジネス創出を目的とした政府による規制緩和地域「国家戦略特区」に指定されました。

実は、ドローン宅配サービスはいまだに実用化されておらず、千葉がてきばき準備を整えれば『世界初』になる可能性があるそうです。
アメリカでもまだなんだ!?
規制大好きイメージを刷り込まれていた日本が……こんな画期的サービスの世界初……

特区外に拡大されることはなく、世界初の称号だけを奪っておしまい、てなオチがつくのは勘弁してください。
免許制でも許可制でもなんでもいいから、ぜひ、ドローン宅配サービスの全国展開を！
つうかせめて、山間部とか雪国とか被災地とか、車で到達しづらい場所だけでも、許可してほしいな。

湿布の効き目 ――拠≫ギズモード

痛み止めのイブプロフェンを使った、画期的なパッチが開発されているそうです。湿布の一種のように思いますが、記事中でパッチと呼んでいるんで、またちょっと違うものなのかもしれません。

とにかく、『なんと1枚貼ると12時間絶え間なく皮膚から拡散して鎮痛してくれる』のが画期的！ということだそうな。
……
12時間で画期的？
現存する湿布の効き目は、何時間なんだ？

風呂上がりに貼って翌日入浴前に剥がす、なんて使い方をしがちですが、もしかして途中からはただの粘着テープ状態なんだろうか。
交換の目安は何時間なのかな。製品によって全然違ったりするのかな。おおむね○時間という業界基準があったりするのかな。

あまり有効時間が知られていないのは、繰り返し貼り続けなくてはいけないほどの痛みなら病院行け、ってことなのかもしれませんなあ。

SFを読もうぜ！ ――参≫ナショナルジオグラフィック

「遺伝子操作によって創られる天才」は、SFの古典的テーマのひとつです。

受精後まもない「胚」の段階で遺伝子操作を行う技術が現実のものとなりつつあるなか、近い将来、人工的に知能を高めた赤ちゃんを作れるようになる日はもはや夢物語ではないかもしれない。

さあ、空想科学物語がお役に立つときがきましたよ。
単純な娯楽大活劇もありますし、生じる軋轢をしっかり描いたものもあります。問題が起きるかどうかは、新人類側の性格に負うところがかなり大きそうです。
野望たっぷりだとカーン・ノニエン・シンになって、おとなしいとファティマ・ファティスになって、うんざりするとハワード・ファミリーになる、てとこですかね。ミュータントものはジャンル違いか。とはいえ記憶が古ぼけていて、新旧人類対比作品の新人類側がどういう出自だったか、ほとんど思い出せないorz

いずれにせよ旧人類側は、すぐ弾圧を始めてしまうのが情けない。現実世界では反面教師にして、平和裏に共存していきたいもんですが……なんかこう……ええと……夢物語かねえ……

アメリカのドローンは登録制 ――拠≫sorae.jp

ドローンの悪用を防ぐための規制が、いろんな形で実施され始めました。
アメリカでは、一定サイズのドローンを登録制にするそうです。登録方法や登録者への制限を読んでいくうち、別のものを連想しました。

もしや銃と一緒？

誰かや何かを傷つけるためにしか使えない代物と一緒くたにされるのは、さすがにドローンが気の毒です。やっぱり、違う仕組みなのかもしれません。
でもアメリカなら、銃の登録システムを参考にすれば、ドローン登録システム作成の手間が減るのは事実。もしかしたらやっぱり、類似品なのかな。

日本はどうするでしょうね。登録制で身元をはっきりさせれば、妙なイタズラに使う人は減りそうな気がするんだよなあ。

文末記号が不人気な件について ――拠≫WIRED.jp

Twitterや掲示板、その他各種SNSのような、主に短文で会話するウェブサービスではしばしば、文末の句点(。)を省略した記法が使われます。
使わない方が正しいかのように主張する人もいるくらいです。話題がそれたり、余計な波風が立ったりするのを避けるため、句読点の記法はそのサービスの空気(^^;)を読んで使い分けています。

こちら、日本語だけの問題だと思っていたんですが……

文法に忠実な人たちには悪いニュースだ。米国ビンガムトン大学の新しい調査によれば、テキストメッセージの文末にピリオドを打つのは「無作法」なのだという。

アメリカでも文末の句点(ピリオド.)が不人気になってるー！

翻訳のニュアンスが判りませんが、正しい文法を使うのが「不作法」だと感じるってのは、なぜだろう。堅苦しいとか慇懃無礼とかなら解るんですがねえ。
文字数制限のきついサービスを使っているからならではの事情なのかなあ。

さまざまな疑問が浮かびます。ともあれ、英語と日本語、文字種からして違う2言語で、同じように、おそらく自然発生的に、末尾の句点記号が疎まれているというのは興味深いですね。

臓器培養:3Dプリンタバージョン ――拠≫ギズモード

ギズモード記者と、声を揃えてしまいました。
『ここまで来たか、3Dプリンター』

血管を3Dプリントするプリンターが公開されたのですが、素材を積んだり削ったりして造形するのではないそうです。

まず、細胞が組み込まれたバイオマテリアルとは別にチューブをプリントアウトし、チューブ周辺に必要な栄養素を運べるようにします。栄養素を得ると次第に、チューブにつながるようにして毛細血管が発生します。

発生するんだ！？

人体への移植は不可能ということですが、技術的に不可能なのか、倫理的に不可能なのかは触れられていません。たしか、骨はもう3Dプリンタ製があったと思うんで、倫理なんだろうなあ。もちろん、倫理であってくれという願望の賜物であります。

遺伝子情報が必要な人体パーツは万能細胞で、適合検査不要なパーツは3Dプリンタで。そうやって、いろんな傷病が完全治療できる時代は、いつごろ訪れるのかな……

解っていたmouse ――拠≫ギズモード

Magic Mouse 2の発売後、迷いに迷った揚げ句、店頭から消えないうちにと初代Magic Mouseを確保してしまいました。
しまいました、じゃないな。正しかったな。うん。

欠陥設計の罠に見事にはまった体験談がギズモードに掲載されていました。
この人のマウスは会社用で、週末を優雅に過ごして月曜に出社したら、見事充電切れしていたんだそうです。
アップルの売り文句どおりのスピードでは充電できず、コーヒータイムが増えてしまったそうな。

最初から解ってた。

電気自動車の航続可能距離問題でさえ、バッテリをその場で積み替える作戦が考案されるくらいです。
充電効率がいいと言ったって、バッテリ(電池)の物理的入れ換え作業よりも早い時間で、満充電状態に戻せるほどじゃあない。
それでもなお、交換不可能なバッテリをマウスに採用するんだったら、有線マウスとして使われることを覚悟した造りにしなくっちゃいかんよ。

現在、二代目初代MagicMouseは、眠り続けながら出番を待っています。無駄な買い物といえば無駄です。でも、保険料みたいなもんだと思えば、ね。

初代MagicMouse使用続行ユーザの鼻を明かすには、格好良いMagic Mouse 3を出すしかないぜ。しっかりしろApple。

何もかもが格好良い熱核融合実験炉 ――拠≫ASCII.jp

まずもって「核融合」が格好良い。

「地上の太陽」という例えが格好良い。

スチームパンクみたいな外観が格好良い。

すべての配線と形状が、必然性を有しているところが格好良い。

プラズマを発生させるところが格好良い。

「ヴェンデルシュタイン7-X」という名称が格好良い。

日本のヘリカル型実験炉は、パソコンの周辺機器か規格かと勘違いしそうな「LHD」などという格好悪い名前なので、応援の勢いが鈍ります。名称の格好悪さを、せめて性能の格好良さでしのいでおくれ。
みんなで切磋琢磨して、核融合炉時代を切り開こうじゃないか。その意気が格好良いのだ。

あ、でも、発電に使うときは結局湯沸かし器扱いなんだろうか……それだとちょっと格好悪いな……

ただでは起きないOneDrive ――拠≫ITmedia

1/31までに指定頁からオプトインすることで、OneDriveの無料容量を15GBのまま保てるという記事を発見しました。
忘れないうちにやっておかねば！ということで、早速リンクを踏みました。

「OneDrive Preview」アプリなるものからのアクセス許可を求められました。
どうやら、5GB以上分の無料容量は、OneDrive Preview利用者へのボーナスストレージとして提供される理屈になったようです。

「OneDrive Preview」アプリって何だろう。Microsoftアカウントのプロフィール情報・連絡先・メールアドレスにアクセスしたいらしいんですが……
調べてもあんまり情報が出てこない……
連絡先いっこも登録してないし、メールも使ってないから、まあいっか。そんな名前のアプリもソフトも、インストールした覚えがないから、きっと活用されないよね(危機意識に欠ける判断)。

とはいえ、足許を見られたようで、いまひとつ気分がよくありません。てなわけで、オプトインをお考えの方は、よく検討してからどうぞ！

爆弾低気圧に付番せよ ――参≫気象庁

台風が接近してくると、予想経路や予想被害や過去との比較で、気象ニュースが脚光を浴びます。

ところが、「爆弾低気圧」とか「急速に発達する低気圧」とかと呼ばれる、今日のような温帯低気圧ときたら！
下手をすると台風以上の被害を出したりするのに、天気予報での特別扱いの度合いが少ないものだから、皆甘く見てしまいます。イベントを取りやめたり臨時休校を発表したり自宅待機を命じたり、そういう思い切った決断の大義名分に使いづらい。

だから、爆弾低気圧も台風並みの扱いにしよう。
閾値を超えたら「爆弾低気圧n号」と名付けて、進路予想図を発表して、晴雨曇りの予報とは別枠でしっかり周知する。
不幸中の幸いで、数値を使った定義は定まっているんだから、活用すればいい。

「爆弾」の語感が嫌なら「猛烈低気圧」の方でもいいじゃない。
名前ではなく数字なんだから、年間で100個発生しようが1000個発生しようが、問題は起きません。一日二日で消滅しようが、気にしないでどんどん採番していきましょう。
それで防げる被害が、きっとある。いつもと違う行動を取るために必要な大義名分として、きっと役に立ってくれるはずだ！

公共Wi-Fiのせいじゃない ――拠≫CNET Japan

フランスにて、『厳戒態勢および非常事態』において、公共Wi-FiとTorを禁止しようという動きがあるそうです。
狙いはいずれも、匿名でのアクセスを防ぐためとのこと。

お気持ちは解りますが、公共Wi-Fiは「禁止」しなくてもいいんじゃないでしょうかね？
Wi-Fiを使っているのが誰なのか、実名登録させればいい。

禁止令のタイミングをどうするつもりなのかは不明ですが、もし、危険地帯から脱出するための情報が必要な時点で切られてしまったら、さあ大変。ローミング費用を避けるためにWi-Fiを活用したい旅行者には特に、大変な痛手となります。

もし、フランスから始まりそうなこの流れが、世界各国に広まるのなら。

公共Wi-Fiの非常時停止、ではなく、匿名可能Wi-Fiサービスの禁止、の方が、実用上ありがたいんだけどなあ。

あかつきの成功 ――拠≫JAXA、JAXA:ISAS

太陽を巡る人工小惑星と化していた「あかつき」でしたが、遂に、金星の人工衛星になったと発表されました。
5年も余分に長旅をさせられたあかつきさん、まずはお疲れさまでした。

さあここからが本番だ！

本格的な観測開始は4月からだそうで、理性的にも感情的にも、どこまで耐えてくれるかが心配です。急いで観測を始めようぜー。楽しみに待ってる。

今年もやって来る ――拠≫マイナビニュース

クリスマスソングはポップス系よりも断然讃美歌系が好みなのですが、別格で口ずさんでしまうのが、竹内まりやの『すてきなホリデイ』でした。
CMで流れている部分しか歌えないけどね！
すっかり「ケンタッキーの曲」にされてしまって気の毒に、とも思っていたのですが……

KFCでは、1995年・1996年・1999年に、竹内まりやさんの「今夜はHearty Party」の楽曲を使用して、クリスマスキャンペーンを実施していました。その経緯があり、あらためてクリスマスキャンペーンにふさわしい曲の書き下ろしを2000年に依頼しました。

最初からそのつもりで書かれたものだったそうな。知らなかった。

改めて歌詞サイトで確認してみましたが、チキンを食べよう的なCMじみたフレーズは入っていませんでした。昨今、こんなに器大きく自由度高く注文を出せるスポンサーがどれだけいるだろう？
でもそれだからこそ、この曲は皆に広く愛される曲になったのかもしれません。ありがとうKFC、ありがとう竹内まりや。

今年のポットパイは大型に戻ってくれて嬉しいぜ！神戸屋キッチンハロウィンパイ改悪で受けた心の傷が癒されるぜ！(クリスマス関係ない)

あかつき採点中 ――拠≫sorae.jp、ITmedia

5年前は言うことを聞かなかったあかつきさんですが、今回は取り合えず、JAXAの意図どおりにエンジン噴射してくださったようです。

願った軌道に乗っているかは、ただいま採点中。『12月9日の18時』に、結果が発表されるそうな。
着陸するタイプの探査機ではないので、金星周回軌道に入れれば成功です。

うおお。緊張する。
たとえ、予定よりも周回可能回数が減ったとしても、一瞬一秒でも長く、金星を観測してくれれば！
ついでに、何かいいもの発見してくれないかなー。(悲観的なんだか楽観的なんだか)

次はあかつき ――拠≫JAXA

はやぶさ2が、予定どおり順調に方向変換を果たした次は、あかつきが華麗に決める番です。

はやぶさ2と違って、イレギュラーな状況が重なった上での実施なんですけどね。
巧く行きましたらご喝采、ということで、心静かに待ちたいと思います。

あかつきチームに失礼だって？いやいや。
大道芸の皆さんは、成功させるための努力研鑽を積み重ねてきた上で、あの口上を述べるのです。喝采を受ける自信があってこその、言葉です。
あかつきさんも頑張れ。さあ、喝采が待っている。

市販風邪薬情報についていけない

寒気到来。満員電車で通勤していると、たとえ防御しているつもりでも風邪ウイルスはちょっかいを出してきます。

風邪の引き始めは薬に頼らず体をあっためればいいよ！
↓
汗がにじみそうでにじまない程度の、風邪退治に有効なあったまり方だと、汗アレルギーで体がかゆいよ！

てなわけで早めの市販薬なんだぜ。いえー。
と、数年前に書いた雑記録を参照しつつ、ベンザブロック公式サイトを眺めてみたら……

いつのまにか商品名に「プラス」が付き、配合成分や割合が変わっていました。
どうやら、効き目のキャッチフレーズにより適合するように、メリハリをつけたようでした。色違いでごまかす作戦は時代遅れのようです。なるほど、似た名前の薬が増えていくのは、こうして進化するからなのか。

武田薬品に忠誠を誓っているわけでもなし、調べ直すんだったらパブロンやルルも一緒に比べてみよう。

……パブロンもルルもいっぱい分岐してたー！
餅は餅屋。市販薬は薬剤師。「ドラッグストアの薬剤師が暇をもてあます時間帯」を探す方が有意義な気がしてきたので、今日はここまで。

カレンダーの季節 ――拠≫ギズモード

月めくりカレンダーがとうとう最後の1枚になりました。となれば、来年はどうしようとの悩みが顔をもたげてきます。
基本的には、会社で年末にばらまかれるものの一部をもらってきますから、いまは待機期間です。気に入るデザインがなかった年は、どう買うか迷う訳です。

お金を払ってでも欲しいカレンダーかもしれない。
日本には非対応だけど。

反時計回りに進む1年分の日付が特徴で、そのなかには主要な休日やサマータイム、春分や秋分などの分点、夏至や冬至といった至点など季節的に重要な日のほか、新月から満月までの月齢、日の出から日の入りまでの日照時間、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、そして冥王星も含む太陽系天体の位置、さらには北半球の星の動きなんて情報まで記載されている

(中略)

現在オンライン注文できるのは、ベルリン、ブダペスト、ロンドン、ニューヨーク、ウィーン、コペンハーゲン版。TOKYO版は残念ながらありません。

うわああこれ、かっこいい。ほしい。でも、東京版どころか、東京と緯度の似ている都市すらなさそうだから、2016年度版は無理だろうなー。

日本版アピールをするには、どうやったらいいんだろ？

行ってらっしゃいはやぶさ2 ――拠≫sorae.jp、JAXA はやぶさ２プロジェクト

地上で平日の日常生活がひねもすのたっていた頃、3千km上空では楽しいショーが開催されていました。

はやぶさ2が地球の引力を利用して軌道と速度を制御する、地球スイングバイです。
曇天がちな日暮れ時、いくつかの天文台等で撮影に成功していました。天文はアマチュアが強いから、きっといいショットがこれからも出てくるだろうなー。UFO扱いされたりしてたのかなー。それにしても、ただ事ではないスピードです。

要は、地球の近くをすいっと通るだけなんですが、スイングバイの間にも地球が自転してしまうもので、地上視点でのはやぶさ2ルートは複雑怪奇なものとなっていました(^^;)
そういえば天動説に疑いが出た一因は、天球図上で複雑過ぎる軌道を描く天体の存在でしたっけ。地球側も動かせば綺麗な放物線で済むところが、ここまで不思議な曲線になるとは驚きました。

そんな、単純で複雑な軌道を描いて地球をすり抜けたはやぶさ2。さあ、ノードラマで粛々と行ってらっしゃーい！

山手線は非ミッションクリティカル？ ――拠≫ITpro

山手線の新型車両E235系が、運行開始初日にトラブルだらけになって車庫に引っ込んでしまいました。
車両制御システム「INTEROS」の不具合だそうな。

この惨状に対し、初日トラブルは付き物だと擁護する声があるようです。
銀行や病院と並んで、鉄道はミッションクリティカルでバグ不可なシステムなんだと思っていたんですが……

24時間7曜日にわたり全世界で取引が続くネットワークに組み込まれる金融システムや、バグったら人の生死に関わる医療システムと違って、鉄道は止めちゃえるもんねえ。だから納期優先で、バグ取りが甘くなったの？

甘やかしちゃいかんよ。
納期をずらせ。そういうときは！

元気になった新山手線車両に巡り合う日を、楽しみにしています。

サンタを追って60年 ――拠≫NORAD Santa Tracker

ついに、師走が始まりました。改めて、NORADを訪問いたしましょう。

やけに長いロードを待ちながら観察していると……『60 Years』と書かれたダイヤモンド型のバッジが。
サイトの重さは歴史の重さだったのか！

……
おそらくメインターゲットであろうお子様方が、待ちくたびれてよそにいっちゃうよ。
最新技術見本市にすべきサイトじゃないだろうに、なあ……

とはいえ入ってしまえば、そこは楽しい北極点。
クリスマスの過ごし方紹介日本バージョンに捩じ切れるほど首をかしげ、60周年記念NORADサンタ追跡証明書に惹かれて、日本語版の頁があるんだから日本からも買えるのかなと揺らいでいます。あと真っ赤なTシャツとかもカッコイイヨネ。正気に返れ。きっと北米限定だ。