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えりぬき
フェニックスへの一喜一憂は、まだまだ終わりません。
NASAは30日、極限環境のために機能ダウンに陥った火星探査機「フェニックス」との通信が19時間ぶりに回復したことを発表した。
(中略)
「フェニックス」の自動再起動機能「ラザロモード(Lazarus mode)」が発動し、電力不足によりダウンしていた機器の自動再起動が実施された
やったああああああ。
試みた再充電が功を奏しました。
とはいえ、もうじき本格的な冬が訪れ、太陽電池が発電できなくなり、最期の日を迎えるという非情な運命が変わった訳ではありません。保ってあと数週間、らしいです。
それまでの間に、できるだけ多くの指示と、観測と、通信を重ねたい。がんばれ不死鳥。
ちなみに「ラザロ」とは、新約聖書の登場人物で、エルサレム郊外で死後4日経ってからイエス・キリストが蘇生させた人間だそうです。
Wikipediaによれば、ラザロは蘇生後通常生活に戻れたらしく、キプロスの初代主教になったそうです。死から蘇ったヒトが2人いるんじゃん、キリスト教(^^;)
宗教話はともかく、自動再起動機能をラザロモードと称するのは一般的な用法なのかな、フェニックス特有なのかな。キリスト教文明圏の人々には、ただのオートリブートではなく「奇蹟の蘇生」というニュアンスが感じ取れるでしょうね。なかなか洒落たネーミングです。フェニックス専用だとしたらもったいないので、一般化してほしいなあ。
冬に向かう火星の上で、当初計画を遥かに越え、活動し続けてきた探査機フェニックス。
10/29、遂にコンピュータが、セーフモードに入ってしまいました。
不具合ではありません。太陽電池を動力源としている以上、日照時間が短くなれば、いつかは訪れる日でした。NASAもその事自体は認識しています。それでも、1日でも長く活動してほしくて、今はまだ諦めず、再起動を目指すそうです。
医療活動を髣髴とさせる懸命の努力が、秋という季節とあいまって、なんとも切ないではありませんか。火星の秋と、地球北半球の秋が偶然重なったことで、更に詩情がかき立てられます(火星と地球は公転周期が違うため、火星が秋でも地球が秋とは限りません。それどころか地球でも、南半球は春)。
フェニックスが最後の一葉を見つめているぞ!画家を呼べ!
火星に春が訪れる日、フェニックスも復活する、という可能性を、信じてみたいものです。
エリダヌス座エプシロン。エプシロン・エリダニ。はて、どこかで聞き覚えのある星系です。しかも、思い出せないとまずいような気がするくらい、耳慣れた響きです。
「エリダヌス座イプシロン星恒星系は以前から知的生命体がいる可能性があると考えられており、1960年のオズマ計画のターゲットのひとつとなった。SF作品にも頻繁に登場し、『スター・トレック』シリーズでは、この恒星系に、ミスター・スポックの故郷である惑星バルカンがある。
ああ!そうだそうだよ!さすがWIRED!ありがとう。(Epsilon Eridaniなのでエプシロン=イプシロン)
もちろんヴァルカンばかりではなく、エプシロン・エリダニにはバビロン5[Amazon]を始めとして各種基地や惑星が混在し、大変人口密度の高い星系となっております。誰か付いてきてくれてますか。
さて現実のエプシロン星の方はと言うと、とりあえず小惑星帯が2つ発見されたところです。
地球型惑星は遠くから観測し辛いので、あるにせよないにせよ、結論が出るのはまだまだ先でしょう。楽しみです。
惑星があって、そこが完全に不毛だった場合は、宇宙開拓型SFの出番、どなたかいらした場合は宇宙活劇型SFの出番、惑星そのものが存在しなかったら……KEEP ON TREKKING!
10/14付雑記録で、Advanced IMAP Controlsをあとで設定しようと心に決めて、早半月。ようやく設定できる日がやってきました。
WIREDさんのおかげです。メール送信前に計算問題を解かせて頭を冷やさせる「Mail Goggles」日本語版の紹介記事に、Google Labsを呼び出す儀式が掲載されていたのです。
「設定」(画面右上)→「Gmail表示言語」のプルダウンでEnglish(US)を選択→「変更を保存」(画面下)→「Settings」(右上)→ 「Labs」→(以下略)
ばんざーい。
こういう技を自力で発見できないレベルの者が、実験に参加するのはおこがましい。は。申し開きの言葉もございません。せめて、実験参加心得の呪文だけでも唱えておこうと存じます。
どんなエラーが起きても泣かない。エラーを楽しむのが実験。さあいくぞ。
リモートリブートが劇的な出来事になる場面は、遠隔でしか操作できないシステム相手の時、と相場が決まっています。
間に真空が挟まっていれば、劇的さは倍増です。
てなわけで、一度は失敗したハッブル望遠鏡のリブートに、今度は成功したようです!
いまのところは。
未だ全面リカバリーには至っていないので、油断は禁物です。アトランティスとのデートも延期したことですし、ここはひとつ腰を据えてかかってもらいましょう。腰を据えたまま首を長くして待つとろくろっ首ですね。
そして、探していない物は見付かる。マーフィーの法則は宇宙規模です。
火星では氷や霜や雪が観測されたというのに、月では、なかなか氷を発見できません。
有力候補とされていた1年中日蔭のクレーター内は空振りだったことを、かぐやさんが教えてくれました。
といってもかぐやさんは穴掘り作業はできませんので、上空撮影分析で発見できない地中に氷がある可能性は、残っています。H2Oがあれば月基地維持が楽になりますので、確率が希望的観測になっても、あきらめたくないのでしょう。
なんだか動機が不純だなあ。月に行っても、限りある天然資源を使い果たす行動パターンから逃れられないんでしょうか、地球人。
Wiredに意表を突いた科学実験話が載るのは日常なのですが、AFP電でも報じられていたのには、ちょいと驚きました。
真空中でセロハンテープを勢い良く剥がすと、指のレントゲン写真が撮れるほどのX線が発生するというお話です。発生するのはX線だけでなく可視光も含み、ひらたく言えば「真空中でセロハンテープを引くと光る」となります。
テープ引っ張り機を真空中にセットし、ガラステーブルで囲えば、X線照射ボックスの出来上がり(X線はガラスを通過するので)、と、信じていいのかジョークなのか判断しかねる動画が掲載されています。
もちろん要点は、X線の強さや発生状況が実用的かどうかではなくて、『現在のトライボロジー(摩擦学)の理論では、自分たちの機械で生成されるエネルギー量を完全には説明できない
』『どうしてこういう現象が発生するのかについては「まったく謎だ」
』という部分でしょう。
装置に値札をつけるか、説明文を考えるか。ビジネスマンとサイエンティストの分かれ道。研究所や大学がよもや、サイエンティストへの妨害行為をするはずもありませんよね?
どうにも気になるので、NASAに直行しました。誰か全文訳してくれまいか(他力本願)。
季節の移り変わりと砂嵐で活動限界の迫りつつある火星探査機フェニックスが、10/19に「土埃かぶりまくりだよ!とほほ!」写真を送ってきてくれました。
土壌サンプルを分析する予定なので、土を入手できたこと自体は成功です。といっても、分析用の土はあくまでもアームですくったものであり、太陽電池や本体上の土は、勝手に積もられたというところでしょうか?
分析完了まで活動していられるかどうかが、関係者の最大の心配事だそうです。そうだそうだ。
次世代探査機に必須の装備は、羽箒ですね。ロボットアームで埃を払うのだ。お願いだから、装備しようよ!
インドが、月探査衛星「チャンドラヤーン1号(Chandrayaan-1)」打ち上げに成功したそうです。かぐやと同様に月の低高度を周回する衛星で、ミッション期間は2年とのこと。最初から長期を狙ってますね。流石です。
そうか、まだ行ってなかったのか。
あの国は不思議すぎて、どうも掴み切れません。
宇宙開発を1960年代から始めた古参国で、人工衛星の打ち上げ常連。早い者勝ちだった核保有国レースの勝利メンバー。だのに、科学最先端国イメージは薄い。どうなってんでしょね。いや、対外イメージがじゃなくて国内事情が。
ともあれ、インドは宇宙開発新興国じゃないってことだけは、忘れないで下さい。
ようやく、なのです。中国に先を越されたのは、悔しかったでしょう。インドの月探検が、つつがなく進みますように。
「chandraとは、どういう意味を持つ言葉なのですか、チャンドラ博士?」
サイエンス"フィクション"スキーなので、UFOにはあまり興味がありません。
いるかいないかと詰問されたら、UFOはともかく異星人はいなけりゃ寂しい、くらいの回答です。だって、宇宙探検できるのがこんな間抜けな生物だけじゃ、宇宙も存在し甲斐がなさすぎるってもんじゃありませんか?
しかし、今回のニュースは聞き流せません。
『英国防省
』が、UFO関連の『秘密文書
』を『国立公文書館
』ウェブサイトで公開したってんだから。
そういう設定の映画じゃないですよ。ほんものの組織、ほんもののサイトですよ。
流石イギリス。
伊達に妖精と暮らしてないぜ!
枯尾花は、ミサイルより発光野生生物の方がいいなー。ミサイルと違って、誰も嘘吐きにならずに済むので。(いや、だから異星人……)
アメ車19万8000ドル(約2000万円)。もちろん高いですが、自動車として気の遠くなるほどの破格値ではありませんね。
その自動車が、空を飛ぶならなおさら。
っておいちょっと待った!
テラフージア社の「空飛ぶ自動車」は1960年代に日本で流行ったスバル360に似た車体に折りたたみ式の翼を装着したもの。着陸後は主翼を折りたたんでそのまま公道を走行することが可能。
テラフージア社にはデモ画像が掲載されていますが、CG混ざりすぎで現実味がありません。ぜひとも肉眼で拝みたいものです。
新技術展示会の目玉に、おひとついかがですか。企業だったら楽勝ですよね!この景気悪化がなきゃ、もっと売れるんだろうけどなあ。
メインコントロール装置が絶讃故障中だったハッブルは、サブ装置への切替をはかっていました。
失敗しました。
打ち上げ前にテストしたっきり、18年も放置されてたんだから、しょうがないといえばしょうがない結末ではあります。
皆、非常用装備は定期的に点検しようね!
……とは言うものの、そうあっさりあきらめる訳にもいきません。
遠隔操作で対応できる不具合だったと結論し、数日後に再度リブート挑戦する予定だそうです。
がんばれがんばれハッブル。まけるなまけるなハッブル。
昨日紹介した、コカコーラ綾鷹のKAMONジェネレータ2を本名で試したら、面白い紋が出ました。
【華紋】 他人から羨ましがられる容姿や特技が光る華紋のあなた。どんな環境にもすぐに馴染め、人間関係も良好なはず。しかし、実は神経質な一面もあり、心の中はストレスでいっぱい。そんな華紋の今後は・・・まさにストレスとの戦いになりそう。たまには休んで心を癒してください。
その名も【華紋】。本名がこの字に絡んでくるとは思わなかったのでびっくりしました。フリー素材だったら、華胥国領事館紋に拝借しちゃうのにな。
それにしても、企業の商品キャンペーンサイトだけあって、託宣が基本的に褒めすぎですね(^^;)ジェネレータ1と2で結果が異なるくらいなので、占いとして読む方が間違いなんでしょうが。
皆様のおかげで、なんと華胥国領事館は10周年を迎えることができました。ありがとうございます。模様替えもblog導入もありませんが、とにもかくにも10年です。
MacOS8.5、Windows98、ボンダイブルーiMacが発売された年でした。怖ろしいほど昔に感じますね。日本がW杯に初出場した年です。ほらこないだだ(無理がある)。
記念企画というほどのものでもないですが、一世を風靡した、いろんなものジェネレータで遊んでみました。
あなたは無限の可能性を秘めています。
あなたのラッキーカラーは紫です。
あなたのラッキーナンバーは4です。
あなたのラッキーフードはカレーです。
あなたの恋愛は、異性になされるままです。あなたの意思ではコントロールできないでしょう。
あなたはネットで検索上手です。目的のものがすぐ見つかるでしょう。
あなたのネット運は最高です。ネットの世界を最大に活用して、インターネットを楽しめます。
あなたのHPやブログは多くの人に好まれます。あなたの思うようにHPやブログはデザインしましょう。
あなたのパソコンは地震に注意。落下対策やファイルのバックアップなど万全に。
あなたの運気上昇のためには、ランニングをしましょう。健康とストレス解消にも最適です。
あなたを象徴する4文字は文化振興です。
ついでに、ハンドルの方も。
思うように作ったサイトで、文化振興に努めながら、恩人に感謝していく所存です。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
南部陽一郎せんせ、やっぱり『元日本人
のアメリカ人』扱いになりましたか。
しょうがない、闘莉王がブラジル人じゃないのと一緒です。
国別受賞者数について、文科省は受賞時の国籍を原則に算出してきた。南部氏の受賞決定を受け、対応を検討。出生国で数えると、移民の多い米国の受賞者数が大きく変わることから、原則を維持することにした。
でも、業績を上げた時点の国籍は日本だから祝うよ!という論理だそうです。あまり声高に言うと今度は、アメリカでクラゲ漁に励んでいた下村脩せんせを祝いにくくなりますけどね。
もちろん日本政府の自業自得です。
まあ、カウントは世俗だからどうでもいいとして。研究は次世代に受け継がれてこそなのに、同じ道を志したくなるほどの衝撃を学生時代に受けるという体験が日本国内でできなくなってしまっている現状、そちらの方がずっと深刻なのですよ。
今更、南部さんや下村さんを日本に呼ぼうとしなくてもいいのです。というよりそれはみっともない。海外に流出しかかっている優秀な研究者を、逃がさないための算段こそ、今の政府に求められる対策ではないでしょうか。
W杯最終予選、埼玉スタジアム。
日本vsウズベキスタン。
1-1orz
いやいい勝負でしたよ。いい勝負。すなわちどっこいどっこい。この試合で、いちばんレベルの高い「プレーヤー」は、主審だったような。
オーストラリアに勝てる気がしません。
後はあれだ、「相手の強さに合わせて強くなる奥義」を炸裂するしかないですな。
というかカタール戦大丈夫なのか。
瞼の腫れはおおかた治まりました。かゆい。
さて、ITmediaに、Gmailの新ツールが紹介されていました。IMAPのメールボックスで見えるメールの種類を制御できるツールです。
GmailはPOPが使いづらいので、IMAP機能の充実は嬉しいですね。さて設定しよう。
えーと。
Gmail LabsのページでAdvanced IMAP Controlsを有効にし、「設定」の「ラベル」タブで、各ラベルの右横に表示される「IMAPで表示」のチェックボックスをチェックすればIMAPに表示され、チェックを外せば表示されない。
せんせい!Gmail Labs頁に辿り着けません!
Google Labsには見当たらない。英語版GoogleからGmailにログインしても、日本語版Gmailにすり替わってしまう。見逃しているのか。どこにあるんでしょうか。
Gmailはいつもウェブベースで使ってるから、IMAP設定が出来なくても困りゃしないさ。ははは。
……なんだこの敗北感。
22時からNHKでかぐや特集だー、月見地球見楽しむぞー。
思っていたのに、左瞼が腫れて痛い。
録画だけして寝ます。しくしく。
汗ばむ28℃を耐え抜いた皆様、こんにちは!まもなく、風邪菌に怯えるウォームビズ期間が始まりますね!牛乳パックじゃぶじゃぶ洗ってますか!
高尚な努力も、お役人の「いちど決めたことだから」という見栄で水の泡ですぜ!
お台場パレットタウンは、2010年までの定借契約なので、建てて10年と経たないあの観覧車とあの建物、全部壊さなくちゃいけないんですと!
現在のショッピングセンターや大観覧車などは2010年5月までに取り壊され、地上19階建てのオフィス棟、地上6階建ての展示棟、ホテルやオフィスが入る地上23階建ての商業棟などを新たに建設する。
大観覧車を壊して、中観覧車を設置するそうですよ。
リユースすりゃいいじゃないか。
ていうかそもそも、契約延長すりゃいいじゃないか。
もったいない。
ああごめん「もったいない」精神は、こういう大規模計画には適用されないんでしたっけ。小市民にゴミ処理手伝わせる時の、掛け声でしたね。失敬失敬。
「Spaceguard System」かあ、SFというかむしろ、アニメみたいで格好いい。
残念ながら防衛隊じゃなくて、コンピュータシステムなんですけどね。
ガードする相手も、宇宙人じゃなくて宇宙塵、というか隕石です。地球との衝突コースに入った隕石を発見し、衝突の確率を計算して警告するシステムだそうな。
観測と警告の精度が上がれば、ハリウッド的な迎撃ホットラインを設けることも可能でしょう。全世界に基地持ってるアメリカだし。実現への第一歩?として、予測がきちんと当たったのは良いことだと思います。分単位で精確だったのは素晴らしい。
ソーラーパネルが電気を起こせる限り生き続けようと決めたフェニックスに、冬がいよいよ迫ってきました。
ロボットハンドや科学分析装置などのを運用するための電力も来週中には底を尽き、後は探査機、生存のための最低限度の電力しか供給できなくなる
(中略)
最終的には年末にも沈黙して、送信を完全に途絶する見通し。
始めからこういう計画だったと解っていても、みすみす喪うのは切ないなあ。
後継機を送り出すのも一筋縄ではいかない財政状況ならば尚更、1台1台を、もっと長寿命の計画として作り上げるてほしかった。
来年の春、ソーラーパネルに日光が当たれば、フェニックス本体は息を吹き返せるでしょう。でも、通信を試みる手段はあるのかな。自転と公転でよそ向いちゃって、信号受信の術がなくなっちゃうのかなあ。
「いつかそこに行くから、通信が途絶えてもデータを溜め続けて欲しい」
こう告げることは可能なんだろうか。切ない。
統計上は晴天特異日ってわけじゃないらしいですが、やっぱり驚きました。
10月10日なのに、夕方から雨か!
ああこれで雨カウントが入って、特異日の座がますます遠ざかる。
JAXAの月周回衛星「かぐや」特集サイトで、『月の歩き方』という名所案内コンテンツが発表されていました。
クリッカブルマップになった画像月地図に、各種名所が表示されていて、クリックすると案内が楽しめます。月で地名が付いているのは基本的にクレーターなので、クレーター名の由来が多いです。もちろん、かぐやによる新発見も多数掲載されています。
知らないことがいくらでもあるなあ!まだ全部は読み切れていません。でもシャックルトンは必見だ。
『地球の歩き方』のパロディタイトルだということに気付くのに、時間がかかりました。それじゃやっぱり、『月の迷い方』……洒落にならん。
コンテンツ発見の端緒がITmediaだったことは内緒だ!
15人で覚え切れないのに、もう16人目です。いや、めでたいことなのに否定的な表現はよろしくない。物理学賞に続いて化学賞でも日本出身者の受賞、おめでとうございます。
スウェーデンの王立科学アカデミーは8日、2008年のノーベル化学賞を米ウッズホール海洋生物学研究所・元上席研究員の下村脩(Osamu Shimomura 、80)氏(日)と、マーティン・チャルフィー(Martin Chalfie)氏(米)、ロジャー・Y・チエン(Roger Y. Tsien)氏(米)の3氏に授与すると発表した。
またアメリカ在住だあ。下村さんは国籍を日本に残して下さってたようですが、事実上の頭脳流出ですな。
なんでこうやって、基礎研究者をアメリカに取られちゃうのか。理由が明白過ぎて、修辞疑問だなこりゃ。水が低きに流れるように、研究者は研究環境が整っている場所に流れるのです。流れ出させたくないなら、環境を整えなくちゃね。しっかりしろ政府!何とやら立国はあきらめたのか!
一遍に3人も増えました。もう、覚え切れません。
スウェーデン王立科学アカデミーは7日、2008年のノーベル物理学賞を小林誠(Makoto Kobayashi)高エネルギー加速器研究機構(KEK)名誉教授(64)、益川敏英(Toshihide Masukawa)京都産業大学教授(68)、南部陽一郎(Yoichiro Nambu)米シカゴ大名誉教授(87、米国籍)の3氏に授与すると発表した。
これで、日本人(&元日本人)のノーベル賞受賞者は、合計15人になりました。
そうでなくても、人名を覚えるのが苦手なのに、15人!流石に全員言えなくても、許される……よね?
それはともかく、今回の3名の受賞は、対象論文が35年くらい前のものだというのが驚きでした。実証・検証されるまでに年数がかかった証拠です。理論を信じて歳月を捧げた実験屋さんの実験魂は、称賛に値します。
ドッグイヤーだのラットイヤーだの四半期だの、目まぐるしい時間流に慣らされてしまった頭には、新鮮な驚きでした。
短期間で成果を上げる事ばかりにとらわれていたら、真に素晴らしいものを生み出すことはできない。
成果が上がるまでにかかる時間は、予知できるものではなくて、完了後に振り返ってみて初めて計れるものなのだ。
そういや昔、ピカチュウの万歩計(歩数計)が流行しましたっけ。調べたらちょうど10年前でした。懐かしい。精度の低い万歩計を、皆でマラカスのようにかちゃかちゃ振っていたものです。
10年後、精度の上がった万歩計は、なぜかもっと古いアニメをモチーフに発売されることになりました。
えーと……アニメ育ちが健康に気を遣う年代に達していることを、ひしひしと感じさせるラインナップです。おもちゃらしさ全開だったピカチュウとは、根本的にコンセプトが違うようです。時の流れは残酷だなあ(遠い目)
90日歩き倒して、達成歩数に応じてエンディングが見られるらしいですよ。
ちなみに地球から惑星イスカンダルまでの距離・14万8000光年は、約140京80兆キロメートル、ジェノバ(イタリア)からブエノスアイレス(アルゼンチン)までの距離・3000里は約1万2000キロメートル。
いやITmediaさん、無茶ぶりがすぎますわ。
そんなに毎日歩けませんって!(そういうレベルではない)
Technobahnの記事は海外発も多いんですが……誰だこの見出しを決めたのは。
『コスモクリーナーの誕生? 加研究者が効率的な大気中CO2回収装置の開発に成功』
タイトルの前半だけで食いついて、本文にがっかりして、そうして読み終わってからタイトルの後半が目に入りました。
放射能除去装置と二酸化炭素回収装置は、根本的に違わないか。
だって、地球の大気が二酸化炭素だらけになっても、地球の生命は滅びないんだからさ。
植物大喜び。
炭素と酸素に戻す装置ってわけでもなさそうですね(『空気中のCO2を比較的簡単に固定化できる
』との記載のみ)。どちらにせよ、あの凄まじい効き目のコスモクリーナーDを引き合いに出すには、気の毒なくらいの装置のようです。本人と機械に罪はない、ひたすら見出しで損をした?がんばれ。
机上の空論になってしまう今の世の中が、口惜しい。
三洋電機は3日、ブルーレイ・ディスク(BD)レコーダーの基幹部品である青紫色半導体レーザーで、世界最高となる450mWの出力を持つレーザー素子を開発したと発表した。
おお?新技術!
同素子は4層BDの12倍速記録に対応するもので、実用化されれば2時間番組が10分でダビングできるようになる。
わあ凄い!
……ダビング?
金の亡者たちが許してくれるの?番組のダビングを?
『1枚のディスク上に最長8時間のハイビジョン番組を録画できる
』そうですが、果たしてこちらも、録画させてもらえるかどうか。
文明の発展より懐具合の方が大事な、芸術家とはほど遠い連中ばかりがはびこるご時世なので、新技術を開発したところで大きな夢は見られませんね。さみしいことです。
記事にリンクしただけで、満足してしまいました。
写真が映し出されたディスプレイに向かって立ち、両手を突き出して左右に広げると写真が拡大、両手を中央に寄せると縮小する――こんなデモを「CEATEC JAPAN 2008」のパナソニックのブースで体験できる。
「ジェスチャー操作テレビ」は、特殊なカメラによってヒトのジェスチャーを認識し、「手を振る」「手を回す」などの動作でテレビを操作する。文字通りの身ぶり手ぶりでテレビを操作でき、「簡易リモコン程度の操作はジェスチャーで行える」(日立製作所)と一般的な利用については“手ぶリモコン”だけで完結できるようになっている。
パナソニック(なんで松下じゃ駄目なのか)と日立、ライバル2社が同時に似たようなSF技術を発表したということは、実用化への道筋が見えている可能性が高いです。しかも独占ではないから、コスト競争までしてくれるでしょう。来年が楽しみです。
最近仕事が忙しくて、この手の幸福から遠ざかってしまっています。まぬけ対策の機能制限と、悪用対策の機能制限と、法律対策の機能制限で劣化した「製品」よりも、開発者がつきっきりで面倒を見られる「参考出品」の方が楽しいに決まっているので、CEATECの2ブースは先端技術好きによる黒山の人だかりが誕生していると思われます。いいなあ。
展示会をみつくろう暇が欲しい。会期が始まってから知ることばかりです。お城は今日も舞踏会。
昨日は、火星の雪に浮かれて、その現象を発見してくれた探査機を名指すのを失念しました。5/25から一人頑張るフェニックスです。
先輩のエクスプロレーション・ローバー兄弟ほどではありませんが、3ヵ月だったはずのミッション期間が1カ月延長され、そしてその日も過ぎて、2度目の延長に入りました。Technobahnでは『再々延長
』の見出しですが、正しくは「再延長」ですね。
フェニックスは太陽電池で動いているので、住処の北極が極夜(白夜の逆=1日中太陽が出ない)の冬を迎えると、否応なく活動を停止してしまいます。これまでは、自然停止の前にミッション終了の予定でしたが、どうも、粘れるだけ粘ってみるよう方針変換したようです。
『火星の大地に雪が降ってくるまで頑張るつもりだ
』ブラッドベリかクラークか、という風情です。美しい。頑張れフェニックス!頑張れ観測チーム!
火星の土中にH2Oの氷があったと騒いだのは、つい先日のことでした。
「現在では毎晩、霜や地霧、雲などが観測されている」
(中略)
着陸地点の上空約4キロにある雲からは、氷の結晶が降る現象も確認されている。火星は二酸化炭素の雪が形成されるほどの寒さにはなっていないため、この結晶は水が基になっている可能性が非常に高いという。「今後、数カ月にわたって、この雪が地表まで到達するどうかを注意深く観察したい」
火星の水分、珍しくはないんだなあ。「氷の結晶」という表現が、科学誌らしい慎重さです。
ところが、実際に降っているものを想像しようと雪と霰と雹とダイヤモンドダストの違いを考え始めたら、迷路にはまり込みました。
火星がずっと氷点下の日、その空中に肉眼で視認できる「水」は、さあどれだ。雹と霰は、いったん液体の水になる必要がありそうだから違うかな?
Wikipedia説を読み比べていたら、今度は雪とダイヤモンドダストの区別がつかなくなってきた……どちらも、水蒸気が昇華して(液体状態を通らずに)できた氷の結晶だよね……?
何が降っているのだろう。火星。